高松市香川町にある池上製麺所、言わずと知れたさぬきうどんの名店です。

うどんを直にゆでた汁は原料のでんぷんなどを多く含んでおり、水質汚染を示す化学的酸素要求量(COD)では、うどん店の排水は平均で1リットルあたり1000ミリグラム。一般家庭の排水の約10倍の濃度で他の飲食店と比べても倍近くあります。

ここ、池上製麺所では自然浄化法リアクターシステムを利用した高濃度うどん排水処理装置を設置しています。自然浄化法リアクターシステムとは、処理槽内に設置されたバイオリアクターで土壌菌群を誘導・培養することにより、有機物の分解・浄化を行います。この排水処理装置を設置したときから、浄化された排水で金魚を飼っていて2020年で8歳になるそうです。

今回、池上製麺所様の協力を得て、水がきれいな所を好むカワムツと水路ネットワークの連結度低下、水量減少による水質汚濁の進行易化、ブラックバス・ブルーギル侵入のため個体数減少が危惧されるアブラボテを啓発展示しています。

【展示淡水魚】

 カワムツ、アブラボテ

池上製麺所(香川県高松市香川町川東下899-1)