太田中央公園のせせらぎ水路は、公園ができる前に広がっていた現地の自然環境を模した水路です。高松市が整備した公園で、このような水路があるのはこの太田中央公園だけです。
香川県の承認のもと、公園の管理団体である太田中央公園愛護会・高松市公園緑地課、水生生物の調査研究・保全活動を行っている本会・香川県立高松桜井高等学校理学部が協働して、この水路で香川県の水生生物を保全・普及啓発しています。
香川に生息する水生生物が身近に観察できる場所として管理し、地域住民が参加できる探水会（＝観察会）を企画しています。
童謡に出てくるフナやドジョウが見られる水路、初夏にはトンボやホタルが舞う水路、日本でも見ることができる場所が限られていて香川には生息するニッポンバラタナゴやカワバタモロコなどが泳ぐ水路を目指したいと思っています。
そのために、
① アメリカザリガニの防除
アメリカザリガニは水生植物やヤゴなどの水生昆虫、カワニナなどの貝類を食べ尽くします！
② コイの減数管理
コイは雑食性で何でも食べます。ヤゴなどの水生昆虫を食べ、カワニナなども食べ、水生植物も食べ、著しく水質を悪化させます！国際自然保護連合では、コイを世界の侵略的外来種ワースト100のうちの1種に数えています。
に取り組みます。また、
① 飼いきれなくなった金魚やメダカ、ミドリガメなどのペットを放さないでください！
ペットは愛情をもって飼いましょう。飼いきれなくなった場合は、探水会の際にお持ちください。
② ブラックバスやブルーギルなどを放さないでください！
ブラックバス・ブルーギルの違法放流は犯罪です、警察に届け出ます。
③ 探水会（観察会）以外の時に水路の生物を捕らないでください！
絶滅の恐れがあるカワバタモロコを保全しています。地域固有の絶滅危惧種を守る活動にご協力ください。また、せせらぎ水路は特定外来生物であるカダヤシが生息しています。特定外来生物を許可なく移動させた場合、特定外来生物法により罰せられます。
ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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カワバタモロコ 特定第二種国内希少野生動植物種 |
カワバタモロコ（Hemigrammocypris rasborella）は、コイ目コイ科ラスボラ（ダニオ）亜科カワバタモロコ属に分類される、日本固有種です。全長3～6㎝、平野部や丘陵地の浅いため池・沼・用水路・小川などに棲み、少数で群れをつくって表層付近を遊泳する習性があります。止水域で、抽水・浮葉・沈水植物が存在する環境を好みます。繁殖期は5月から7月で、比較的流れの緩やかな川岸やため池などの岸辺や浅場に生い茂る水草、冠水した陸上植物の茎葉などに多数の卵をまばらに産みつけます。 カワバタモロコは、香川県内の希少野生生物（絶滅のおそれがある野生生物）のうち、特に保護を必要とする種に指定されています。指定希少野生生物は、生きている個体の捕獲、採取、殺傷又は損傷（以下「捕獲等」という）が原則禁止されていて、違法に捕獲等した場合には、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が適用されます。カワバタモロコは、特定第二種国内希少野生動植物種に指定されており、商業目的の販売・頒布のために行われる捕獲等又は譲渡しは禁止されています。
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カダヤシ 特定外来生物 |
カダヤシ（Gambusia affinis）は、カダヤシ目カダヤシ亜目カダヤシ科カダヤシ亜科に分類される淡水魚の一種です。北米大陸原産、台湾から移入され、福島県以南の本州、四国、九州、沖縄、小笠原に分布しています。流れの緩い河川下流や灌漑用水に生息します。一度交尾した雌は体内に精子を蓄えることができ、卵ではなく直接仔魚を産む卵胎生です。ボウフラ退治を主目的として世界各地に導入され、現在では熱帯から温帯に広く分布しています。カダヤシがメダカに置き換わるなどの事例が報告されており、攻撃性の強いカダヤシがメダカを駆逐しているおそれがあります。繁殖期は春から秋にかけて、メスはオスと交尾して体内で卵を受精・孵化させ、一度に100尾ほど、時には300尾以上の大量の仔魚を産出する卵胎生です。 外来生物法で特定外来生物に指定されていて、愛玩・鑑賞の目的で新たに飼養することは禁止されています。カダヤシを許可なく野外に放った場合、個人については、懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金が課せられます。 |
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せせらぎ水路探水会（観察会）
次回、6月に実施します。
受付 10:00～10:30 ／ 調査 10:30～11:00
濡れてもいい服装・靴で、網やバケツなどを持ってお越しください。
参加費は徴収しておりません。事故などの対応・保障は一切いたしかねます。自己責任でご参加ください。
探水会以外での水生生物の捕獲・採集はご遠慮ください。
太田中央公園（香川県高松市多肥下町1512番地）
※駐車場はありません。