新屋島水族館は、標高約300mの屋島山上にある日本でも珍しい水族館です。水族展示では、日本の淡水魚も紹介されていて、ヤリタナゴ、ギギ、タモロコ、オヤニラミ、ムギツクなどが泳いでいます。

香川県は、降水量が少ないうえに、山地が浅いことから、人々は昔から大小無数のため池を造り、水を蓄えて大切に使ってきました。ため池には、まだ多くの絶滅危惧種が生育・生息していると言われています。ため池の生物相は水田や氾濫原湿地などとも共通性が高く、そのようなところにくらしていた生き物が移り住んできたのだと考えることができます。

しかし、宅地の造成などで水田の消失、水路のコンクリート化など周辺環境が改変されるにつれ、逆に、豊かな生物相がため池に残るようになったと考えることができます。今では、ため池が淡水域の「生物多様性の宝庫」「絶滅危惧種の最後の砦」と言われています。

しかし、近年では、生息環境の悪化やオオクチバスやブルーギルなど侵略的外来生物の侵入などにより昔からそこに住む生き物や自然が消滅の危機にあります。このような状態が続けば、絶滅危惧種の増加や地域の生態の消滅が加速する一方で、これまで繋いできた生命を私たちの代で絶やすことになります。

この度、新屋島水族館と香川淡水魚研究会が協力して、危機的な水生生物の現状を多くの方に知って頂くために多様な水族展示を行うとともに、絶滅の危機に瀕している希少淡水魚ニッポンバラタナゴ、カワバタモロコの保護・繁殖に取り組んでいく予定です。

【新屋島水族館】

 年中無休 9:00~17:00(最終入館16:30)

【水族展示】

 ギンブナ、アブラボテ、ヤリタナゴ、タイリクバラタナゴ、ニッポンバラタナゴ、カワバタモロコ、オイカワ、カワムツ、モツゴ、ムギツク、タモロコ、カマツカ、オオシマドジョウ、チュウガタスジシマドジョウ、ギギ、アカザ、アマゴ、ミナミメダカ、アカメ、オヤニラミなど

新屋島水族館(香川県高松市屋島東町1785-1)