ソーラーパネルは自然にやさしいのか?
近年、夏の異常高温や豪雨など地球温暖化が問題となっています。原因として考えられているのが二酸化炭素の排出量の増加です。アマゾンの森林破壊などがニュースで流れることもありますが、人間の経済活動の発展の影響により、森林伐採が進むことで地球温暖化は年を追って深刻化しているようです。
エネルギー自給率の低さや原発事故からクリーンで安全なエネルギーの確保も日本の課題です。それらの救世主として期待されている発電方法のひとつがソーラーパネルによる太陽光発電です。最近はメガソーラーと呼ばれる大型ソーラーパネルの建設が進み、日本のエネルギーの諸問題の解決に期待がかかります。
ですが、生態系の保全という立場からみるといくつかの問題もあります。たとえばソーラーパネルを設置するために確保する土地の問題です。ソーラーパネルの設置のためには広大な面積の土地が必要です。設置のためにつぶされる田畑や湿地、雑木林には多様な生態系があります。希少な生物が人知れず生息している場合もあります。
また、ソーラーパネル設置後に周囲に土砂が流れ出し、清流や湧水地の水質や透明度が下がることなどが問題として報告されています。実際に香川県でも、生息地の周囲にソーラーパネルが設置されたことにより土砂が流れ込み、水質が変化して希少種の生息数が減少した事例があります。
日本のエネルギー事情を考えると、再生可能なエネルギーの開発が必要です。土地の利用方法においても関係当事者の事情や考えもあります。いろいろな立場の人の利害関係のもとで成り立つ自然と人間の共生は非常に難しいものです。
ですが、生態系の保全の立場から考えると今のソーラーパネルの急激な拡大には危機感を感じざるを得ません。