ヨシノボリ三昧
あたたかくなる時期です。新型コロナウイルス感染症のため外出自粛ですが、緊急事態宣言が多くの県で解除され、終息を待ちわびる状況になってきました。もうすぐすると、川やキャンプ場へ出かける人が増える季節です。
近くの川に出かけたら、足下の石を調べてみてください。たぶん、ヨシノボリに出会えるでしょう。香川の川でよく見られるヨシノボリは、カワヨシノボリとシマヒレヨシノボリ、シマヨシノボリです。シマヒレヨシノボリはため池や止水環境でよく見られますが、川にも出現します。
カワヨシノボリとシマヨシノボリは顔のほおの模様で見分けるのが一番簡単です。
カワヨシノボリはほおに模様はありませんが、シマヨシノボリは赤いミミズのような線状の模様があります。
顔に愛嬌があり、子どもでも比較的簡単に捕まえることができるため、よい遊び相手になってくれます。
飼育は少し難しく、水流をつくってあげることと、エサは冷凍赤虫など生のエサでないと最初はなかなかたべてくれません。飼育環境に慣らしながら、人工飼料の餌づけに挑戦してみてください。うまく飼うと石の下に自分の巣をつくったり、縄張り争いをしたり、かと思えばぼーっと石の上でたたずんだり、となかなかおもしろいようすを観察することができます。
夏休みの自由研究は、ヨシノボリ三昧で。興味深い研究になるかもしれません。
※ 三昧…そのことに熱中するという意を表す