徒然なるままに、

外出自粛期間は、たくさんの本やインターネットの記事を読む機会が増えました。考える時間もあり、思いつくことも多くあります。

近年、急速に様々な生き物の生息地が減少してきたという声をよく聞きます。法律で捕獲等が規制される種が増加してきていることからも、様々な生き物の生息地が減少してきていることがわかります。

コンクリート護岸三面張り水路淡水魚が好きな筆者にとって、いつまでも川や池にはたくさんの魚に泳いでいてほしいものです。ですが、魚がすみやすい生息地はどんどん改変され、ただ水が流れるだけの水路へと変わっていくことに寂しさを感じます。管理される方の手間や公共のための工事が必要、という立場の方もいるので、一概に工事がダメだとはいえません。

香川県は、淡水魚の棲み処として用水路に希望をもつことが難しいと感じています。ナチュラリストや淡水魚マニア、保全に関わる人が用水路を管理しているわけではありませんし、生き物に興味の無い人からすると管理しやすい三面護岸コンクリート水路に変わってしまうのは、いたしかたのないことだと思います。

小規模氾濫原次に注目すると、公園のビオトープや河川の中にワンドや親水公園をつくり、人工的に田んぼや氾濫原の代替地をつくることでしょうか。淡水魚が人の生活様式にあわせて田んぼや用水路を利用してきたように、今度は人が時代の変化に合わせて淡水魚の棲み処を創出してもよいかと思います。

ひとりでも多くの人に生き物に興味をもってもらうことで、様々な生き物の棲み処を残す配慮をしてもらうはたらきかけと、絶滅間近というときのために保全・増殖技術を磨き、たとえ棲み処が失われてもいつかぞの生き物を復元できるように系統保存などをすることが大切じゃないか、と徒然なるままに考えた外出自粛期間です。

※ 徒然なるままに…何もやることがなく手持ち無沙汰なのに任せて一日中