地域と協働しての水生生物調査

香川淡水魚研究会は、地域団体と協働して定期的な水生生物調査を行っています。地域団体と協働しての調査は様々なエリア・方法・人員構成で行っていますが、ともすればマンネリ化していくこともあります。今回はいつものエリアからちょっと範囲を拡大してフレッシュな気持ちで調査です。

確認した水生生物は…​

タウナギ ナマズ ドジョウ
オオシマドジョウ ヤリタナゴ ゴクラクハゼ
タモロコ カムルチー マツカサガイ
メダカ ナマズ コオイムシ
モツゴ? タイリクバラタナゴ フネドブガイ
アブラボテ ミドリガメ アメリカザリガニ

 

オオフサモこの一帯の小河川は1年中通水していて、砂泥質から泥質に遷移する川底があり、水生植物帯も健在です。そういった場所では、たとえコンクリート護岸でも様々な生き物を育んでいるようです。

しかしながら優占的に繁茂してるのは、特定外来生物であるオオフサモ。このオオフサモが淡水魚や水生昆虫のゆりかごの一助となっている事実はなんとも云えない皮肉です。

かといって刈り取った後に、在来の水草が繁茂するかはまったく分かりません。ならば、魚のゆりかごを確保するにはオオフサモの力に頼らざるを得ないという消極的理由から現状維持。護岸工事で在来生態系に配慮しないような環境改変がされると、元に復元するには多大な労力と莫大なコストがかかりそうです。