アメリカザリガニ

ウシガエルのエサとして持ち込まれた数十頭から全国に広がったとされるアメリカザリガニ。言わずと知れた雑食性で、植物から、水生昆虫、両生類の幼体、魚類となんでも食べます。さらに水草などをハサミで切る習性があり、植物にも大きな影響を与えるとともに、池の景観まで変えてしまいます。

ドブ貝など二枚貝の天敵でもあり、アメリカザリガニが侵入すると二枚貝が捕食され、ニッポンバラタナゴやアブラボテなどタナゴ類の繁殖は困難になり、絶滅への道を辿ります。水草などに卵を産むカワバタモロコなどにも脅威な生き物。

アメリカザリガニが小規模なため池で見つかってしまうとその池は数年で恐ろしく貧困な生物相の池へと変化していきます。

ビオトープなどで「ここで見られる生き物。アメリカザリガニ」などと平然で書かれていると憂鬱な気分になる侵略的外来種。ただそう書くと、外来種とされる生き物は悪者のような印象を与えてしまいます。

このアメリカザリガニを含め、生き物は自らのおかれた環境で、生き延びそして繁殖するために最善を尽くしているだけで、飼いきれなくなって捨てる人間、単に生き延びやすいからなどという理由でビオトープに放す人間が悪いだけなのだから…