池干し

香川県では田植えが終わる秋から冬にかけて池の水を抜く=池干しする池が見られます。池の水を抜き天日に干し、堆積したヘドロや土砂を取り除いて肥料にし、養殖した魚を獲ったりします。

栄養塩類を含んだ泥や水を排出し、池の底を空気にさらして微生物による分解を促進することで、水質を浄化する効果があるとも言われています。

今では、農業目的の他に、オオクチバスやブルーギル、アメリカザリガニなどの外来生物駆除のための池干しが各地で行われています。

本会も外来生物駆除を目的のひとつとする鴨部東活動組織の池干しに協力しています。

10月の晴れた日、池干しを行いました。数日間かけて池の水を抜き、今日は生物調査の日。こちらはオオクチバスはおらず、ブルーギルを低減管理している池。網を入れると多くのタモロコとウキゴリ、オイカワやカマツカが数匹、国内外来種であるゲンゴロウブナやコイなどが見つかりました。なぜ池にオイカワやカマツカがいるのか?それは香川用水からの水が流入しているからです。ウナギも1匹発見されました。同時に多くのブルーギルも見つかってしまいました。しかしながら数年おきの池干しでブルーギルの数は抑えられていて、多くの在来魚を見ることができ、とりあえず安心です。

オオクチバス、ブルーギルが増えると在来魚は絶滅へと向かいます。これからも外来生物ゼロを目指して池干しに協力していきたいです。