地域と協働しての第22回水生生物定期調査
2021年5月、地域の方々と協働して水生生物の定期調査を行いました。ここでは継続的に調査を行っており、これまでにも平野部に生息する様々な淡水魚を観察してきました。今回で22回目となりますが、まだまだ発見の絶えない楽しい調査会です。
今回は幅8m程度の用水路で調査を行いました。確認した魚は合計10種。これまでの調査記録と比べると少ない種数ですが、コイやドジョウ、タナゴ類等の稚魚を多数確認することができ、今年も再生産が進んでいることが分かりました。次回の調査の頃には立派に育っている事でしょう。
用水路の中には水草やヨシが群生しており、そういった場所は魚たちの格好の隠れ家となっています。タモ網で水草をガサガサすると、タモロコやコウライモロコ、ドジョウなどが現れました。数は多くありませんがタウナギの未成魚も5個体ほど確認しました。
タウナギは主に東南アジア~東アジアの熱帯・亜熱帯地域に分布する淡水魚で、粘膜を介した空気呼吸をすることで知られています。この調査地点では様々な体サイズの個体を確認しており、再生産していることは確かなようです。地域の方にとっては身近な魚のようで、特に用水路の清掃時によく見かけるとのことでした。