四国の川を考える会助成事業 せせらぎ水路探水会

3月28日(日)は、2020年度最終の四国の川を考える会助成事業「絶滅の恐れのある水生生物調査とその保全、保全水路での観察会」でした。天気はあいにくの雨。一般参加者はゼロかと思いきや、3組12名の親子の参加がありました、ありがとうございます。

まずは、倉庫から水槽を取り出し、東屋に並べて、採集した生き物の展示の準備をしていきます。毎回、参加する子どもたちには自由に生き物採集を楽しんでもらっています。採集のコツが分からなければ、その都度STAFFが教えるという形式の観察会。

今日は、コイ(飼育型)、ギンブナ、イトモロコ、ミナミメダカ、ミナミヌマエビが確認できました。カダヤシが確認されず、ミナミメダカの繁殖が確認できたことは収穫です。

採集したコイ(飼育型)8匹は上流側のたまり池に移動しました。コイ(飼育型)を移動するまでは、上流側のたまり池にはアメリカザリガニが大繁殖していたのですが、コイ(飼育型)を移動してから約10か月、アメリカザリガニは見られなくなりました。コイ(飼育型)が捕食したと考えられます。水底の泥などを巻き上げるコイですが、上流側のたまり池は出水源があり、巻き上げた泥などが下流に流され、たまり池はの水底はきれいになっていました。そのせいか、段差のついた下流側水路の水底には泥が堆積していました。

下流側の大きなたまり池では、継続してヤゴなどの水生昆虫が確認できません。公園にトンボは飛来しているので産卵はしているはずです(トンボの産卵行動は確認しています)。下流側のたまり池には、30匹以上のコイ(飼育型)が生息し、水域に対してコイ(飼育型)の数が多すぎます。コイ(飼育型)の捕食圧はまだまだ強そうです。

次回、せせらぎ水路探水会は夏を予定しています。