タモロコ

全長10㎝、 東海地方以西の本州、四国に分布しています。河川中~下流域や用水路、池沼など淀んだ水域の中~底層に生息していて、動物食の強い雑食性、底性動物などを食べます。

体側には太い暗色縦帯があり、体色は灰白色、背部には緑がかかります。
成熟した魚では、きわめて微細な追星が頭部を中心にあらわれますが、婚姻色はあまり目立ちません。
繁殖期は4~7月で、卵を水草に産みつけます。1年で5㎝ほどになり成熟します。

タモロコ香川では普通にみられますが、オオクチバス(=ブラックバス)・ブルーギルが密放流された水域では激減もしくは絶滅します。

平成24年に池干し調査をした東讃地区のため池で、ゲンゴロウブナ成魚が約100匹、ブラックバス約140匹、ブルーギル成魚74匹、ニゴイ10匹、ブルーギル未成魚約24,000匹が確認されたため池がありました。ブラックバスやブルーギルはすべて駆除。

その3年後の池干しでは、ゲンゴロウブナ成魚39匹、ギンブナ成魚39匹、ギンブナ未成魚約3,000匹、ニゴイ9匹、ギギ1匹、タモロコ多数、モツゴ多数、スジエビ多数が確認できました。香川用水からの流入があるので想定外のお魚も見られます。

特定外来生物であるオオクチバス、ブルーギルは、小型在来魚を間違いなく絶滅に追いやります。特定外来生物を野外に放った場合、外来生物法により、懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金が課せられます。

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