8/21(日)太田中央公園探水会を行いました。

8/21(日)の天気予報は曇り、最高気温32.9℃だったらしく、連日の猛暑日よりはちょっと快適な観察会日和でした。昨年大繁殖していたアゾラは、今年はちらほら見られる程度に。コイ(飼育型)を上流側に少しずつ引っ越しさせたこともあり、スイレンが見られるようになってきました。しかしながら、コイ(飼育型)が底生動物を壊滅的に捕食しているようで、ヤゴなどはまったく見られません。水中のラスボスであるアメリカザリガニは駆除の成果があってか、下流側の池では見られなくなりました。

今回は約10組30名の親子の参加がありました。せせらぎ水路の底からは空き缶やら、ビニール袋やら、鉄の棒やら様々なゴミが出てきます。生き物調査と同時に、水中清掃活動もひとつの仕事。参加した子どもたちと高松桜井高校理学部員+生徒会メンバー、太田中央公園愛護会の方々の手でできる限りの掃除をして、かなりきれいになりました。

今回確認した生き物は、イトモロコ、カワムツ、ギンブナ、ミナミメダカ、トウヨシノボリ、コイ(飼育型)、スジエビ、ミナミヌマエビでした。以前は多く見られたカダヤシがゼロになり、ミナミメダカへ置き換わったようです。残念ながらカワバタモロコは確認できず。コイ(飼育型)による産卵床ごとの捕食と井戸水が水源であるが故の水村変化の乏しさが再生産を妨げているものと考えています。確認した生き物は原則として再放流、探水会以外の日の生き物の採集はアメリカザリガニを除いてご遠慮ください。

上流側に大繁殖していたアメリカザリガニはコイ(飼育型)を移動させてから激減しました。コイ(飼育型)が捕食しているようです。

このアメリカザリガニ、環境省は法令で定める特定外来生物に指定し、野外で繁殖しないよう規制する方向で検討を始めています。とはいえ、過去には理科教材としても用いられていたアメリカザリガニ、特定外来生物に新たな区分を設けて、ペットとして飼うことは認めたうえで、輸入や販売、野外に放出することを禁止するようです。

コイ(飼育型)の弊害も早く認知されることを願っています。