箱ひげ図を描いてみた#1

 今年はフィールドに出ては、せっせとDATAを集めている。そのうちのひとつがカワバタモロコの全長計測だ。観察ケースに個体を入れて目盛りを読み取っていく。水温も上昇する中、時間が勝負の作業だ。研究室に持ち帰ったそのDATAは、解析の材料となる。ため池によってはひとつの地点で160個を超える数字の羅列を眺めていてもDATAの傾向はよくわからない。というわけでRを使って箱ひげ図を描いてみる。

 DATAの整理の方法に大きく依存するが、Rを使えば相当数の箱ひげ図が瞬時に描ける。コードも数行だ。その結果は図の通り。池によって大きく傾向が異なることが分かる。最小値、第一四分位数、中央値、第三四分位数、最大値から全長の構成割合も概観できる。ふと思うと肌感覚で魚を知ることと、数値で知ることは、一定の差を生むことが分かる。定量化って大切な作業だと改めて感じる。

※Rコード

rm(list=ls())
library(ggplot2)
ggplot(data=data,aes(x=date,y=length))+
geom_boxplot()+
facet_wrap(~st+no)+
coord_flip()