地震の予知ならナマズ君

ナマズ「グラグラッと地震がきたら、これのせい」-昔は大ナマズが暴れたから…、とされたそうです。ナマズの予知力が評価され、各地の地震観測所にナマズが飼われ、地震予知の仕事をしている奇特なナマズもいるとか。

全長60㎝ほど、ほぼ日本全土に分布します。湖沼や河川の中・下流域に棲みます。夜行性で貪欲、水面近くの小魚やカエルなどを襲って食べます。

皮膚がすべすべしていて、頭が偏平で大きく、特異な体型をしています。上あごと下あごにそれぞれ一対のひげを持ちます。産卵期は5~6月、田んぼなどの浅瀬に集まり産卵します。成魚は餌さえあれば、広域に移動し数年生きていることもあるため、まだ目にすることもありますが、稚魚を目撃することは殆どありません。

水田などの身近な産卵場、そこに至るまでの道のりが、湖沼の護岸・改修、水路の段差障壁等により減少してしまい、繁殖できる水域が限られたことによります。

日本では、古くから昔話や民話に、なまずが登場しています。ある時は沼の主として、または神の使いとして、人々人々の信仰と恐れの対象となってきました。

昔は大なまずが地震を起こしているとされ、少し悪者的に描かれている錦絵もあり、地震の前からなまずが騒ぎ出すということがあったそうです。

まだ科学的には、解明されていない地震となまずの関係。本当なら不思議です。川底に体をくっつけて、じっとしているのは、地球の鼓動に耳を傾けているのかもしれません。