絶滅の恐れがある淡水魚類調査

香川淡水魚研究会では、定期的に絶滅の恐れのある淡水魚類調査を行っています。

オヤニラミ今回は国土交通省(国営さぬきまんのう公園)と調整をした上で、オヤニラミに関する調査でした。調査開始30分後には、にわか雨が。肌寒い午前で憂鬱な気分での調査です。

香川県でのオヤニラミの生息は、細流1地点のみで、生息範囲も狭く生息個体数も少なく、上流側および下流側にはオオクチバスが生息しており、絶滅の危険性が高い状況にあります。しかも、その地点の3個体は、本会会員が調査・研究に参加した「徳島県におけるオヤニラミの遺伝的集団構造と撹乱」(魚類学雑誌66巻2号に掲載)の論文にて、それぞれ岡山と徳島固有のハプロタイプが検出されたと指摘されていて、純な香川県産かどうか分からない状況です。

オヤニラミ網を入れ始めること約10分、オヤニラミを無事見つけることができました。次々とオヤニラミは見つかり1時間ほどで、11匹のオヤニラミが確認できました。採集された場所は、水草帯や陸生植物が水面に浸った場所、いかだの下などの障害物付近で、「水草の多い、水深50㎝前後の岸近くに多く見られる傾向がある」というマニュアル通りの発見でした。

今回の発見により、生息場所が1地点追加されたことになります。しかも保全性が高い場所なので、絶滅の危険性がちょっと遠ざかりました。あわせて、機会を見つけてこのオヤニラミのDNA解析を行いたいと考えています。DNA解析した個体すべてが同じハプロタイプなら純香川県産である可能性が高まります。

このオヤニラミとオヤニラミの生息環境を維持するために、定期的にモニタリングしたいと考えています。

オヤニラミ