展示の力
中学校で、環境教育の一環としてニッポンバラタナゴ、カワバタモロコ、アブラボテを展示しています。中学生の多くはもともとこれらの魚の種について知りません。そして授業で説明したとしてもほとんどの生徒が興味をもたずに終わるでしょう。
ですが、実物を展示すると男女を問わずに水槽の中をのぞき込み、展示の資料を読んで、こんな魚がおるんやと興味深い表情になります。元々生き物が好きな生徒はエサやりや世話係を志願して、一生懸命に水替えをしてくれます。また、初めはついてきているだけだった生徒たちも刺激を受けていつの間にか世話をしてくれています。
英単語はなかなか覚えられないようですが、魚の名前はばっちり覚えられたそうです。
メキシコサラマンダー(ウーパールーパー)も展示していますが、理科で習う動物の分類の予習(魚類や両生類)や総合(現地で絶滅におかれている状況について考える)など学習面でも役に立っています。
何気ない事ですが、本物に触れる体験が大事なんだなと改めて感じます。