アブラボテの人工授精に挑戦

場所によって二枚貝は絶滅の危機、タナゴ愛好家が繁殖に利用する二枚貝の浪費は、種の保全の観点から問題ありです。特に業者やトリコと呼ばれる採集者は、根こそぎ二枚貝を採集するケースも見られ、お店でイシガイ・ドブガイ・マツカサガイなどを購入することは二枚貝絶滅への加担行為につながります。もし、タナゴの生息地で二枚貝がいなくなると、タナゴは絶滅の危機へ。

二枚貝を用いない、タナゴの人工授精が論文や研究報告で多く発表されいて、ネットを検索すればタナゴの人工授精による繁殖の情報が容易に得られます。筆者も、コロナ感染症で外出自粛となっている今、系統保存のOJTとして、人工授精に挑戦しました。

アブラボテの卵4月19日に11個の卵を1匹のメスから採卵、受精後は、プラケースに入れてクローゼットの中で静置。水替えをスポイトで2~3日に1回、5月19日に7匹の稚魚が浮出しました。

浮出した稚魚の泳ぎが少し弱々しいのが気がかりですが、静かな部屋で、気温の変化がほとんど無く、振動や光の影響も少ない場所があればベストな環境です。

今回やってみて難しかったのが採卵です。アブラボテがなかなか抱卵しませんでした。

60cm水槽で飼育していますが、抱卵して産卵管を伸ばすタイミングをつかめていなかったのかもしれません、今後の課題です。親魚を観察し、採卵のタイミングをつかめるように管理したいです。

みなさんも二枚貝を用いない、人工授精にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ちょっと研究者っぽくてかっこいい感じがします。