ナガレホトケドジョウが繁殖するたまり

ナガレホトケドジョウナガレホトケドジョウ、コイ目ドジョウ科フクドジョウ亜科ホトケドジョウ属に分類される日本固有亜種。

全長5~7㎝、河川最上部、林内を流れる細流など山間部の自然度の高い場所のみに生息しているということになっていますが、河川中流部の伏流水が湧き出るたまりで再生産していました!全長2㎝未満の稚魚が30尾以上戯れています。カワゲラの幼虫など小動物も多く、餌には困らない環境でした。

ナガレホトケドジョウ環境条件があえば、河川中流域でも安定した生息地となるようです。しかしながら、こんな場所に、環境省カテゴリー絶滅危惧ⅠB類(EN)、香川県カテゴリー絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)であるナガレホトケドジョウが生息してるとは誰も想定していないと思います。何もしなければ、河川改修や河川整備などで充分な環境アセスメントなどされることなく、抹殺されていくのでしょう。

この生息地は近年のRDB調査でも発見されておらず、ナガレホトケドジョウかなりの新発見となったようです。香川県などの関係機関に報告し、この生息環境が保たれるように見守っていきたいです。

同時に、この近くではオオクチバスの稚魚も確認されました。ナガレホトケドジョウとオオクチバスが混棲するカオスな水域。ナガレホトケドジョウをはじめとする希少な在来種が、侵略的外来種であるオオクチバスの食害にあわないようにオオクチバスを防除していきたいと思います。オオクチバスもっともオオクチバスに罪はなく、オオクチバスを密放流するバザーなどの人間が問題ですが……