地域と協働しての水生生物調査
地域の方と協働して水生生物の定期調査を行いました。この定期調査も今回で18回目を迎えます。毎回新しい発見のある楽しい調査会です。
今回は前回調査の続きに当たる幅8mほどの用水路を探索しました。水深は20cmほどと浅いですが、水草や抽水植物の生い茂る小魚にとっては住みやすそうな環境が見られます。またこのような環境は複雑な水の流れを作り出すことから、流れの緩やかな場所を好むミナミメダカやドジョウ、流れの速い場所を好むオイカワなど様々な魚種を確認することが出来ました。
水草の茂みをガサガサするとナマズが現れました。体長約45cmと大きくはありませんがその美麗な迷彩柄に見とれてしまいす。前回の5月調査では産卵を行うために集まったのか、ナマズの成魚が多く見られました。
田んぼや用水路、河川が連結するこの調査地点では、農業用水を上手く利用する魚たちで溢れています。今後も調査を継続することで、この地区に生息する水生生物相の解明や淡水魚を通した水環境保全の普及啓発活動を行っていければと考えています。