クサガメ

香川にも昔から棲んでいたとされるクサガメ、と言っても古くに朝鮮半島から連れて来られたと考えられています。
クサガメ平地の河川や池沼、水田などにいます。側頭部などの皮ふや甲板に黄緑色のすじがあるけど、年をとったオスはまっ黒になります。背甲に3本のキールがあり、後縁は丸く、雑食性です。クサガメは「草亀」ではなく「臭亀」で、名前の由来は、ブリッジあたりの腺からにおいを出すことがあるため。 6~7月に4~11個の卵を産卵し、約2カ月でふ化します。このカメは、戦後、「ゼニガメ」という商品名(本来のゼニガメはニホンイシガメの幼体)で養殖されたものがペットとして大量に流通しています。その中から野外に放逐されたものやその子孫も、都市近郊を中心として多く生息しています。クサガメはペットとして人間が野外にも広めてしまいました。