中学校でのカワバタモロコの啓発活動

香川淡水魚研究会では、中学校でのカワバタモロコ飼育を通した教育啓発活動を支援しています。

カワバタモロコの稚魚今年もカワバタモロコの恋の季節がやってきました。昨年も繁殖を経験している生徒たちは要領よく親を選別し、繁殖用のたらいに移します。そして移した次の日には産卵し、卵の孵化を待ちます。産卵までは中学生だけでももっていけるようになりました。

ですが、今年も孵化後すぐに自然消滅する事態が続き、なかなかうまくいきません。初期飼料の確保の難しさを感じます。また、繁殖用たらいにどこからともなくウシガエルが侵入しており、ウシガエルの移動能力の高さにも驚かされます。
今年は昨年と違うことをしてみようとミジンコを大量に捕獲して培養してみたり、グリーンウォーターを事前に作成したりしているのですが、なかなか思ったようにいきません。

昨年は途中で完全に放置した結果、最終的に9匹の稚魚が残っていました。手をかけるからいけないのか、もっと技術を磨かないといけないのか。生徒もいろいろ調べているようでいろんなアイディアを出してはくれますが…

最終的に、今年も放置したたらいのみが生き残り、現在2センチほどに成長した稚魚が泳いでいます。夏場の高水温やヤゴの侵入など課題はたくさんありますが、試練を乗り越えてこれからどれだけの稚魚が残るか楽しみです。