川にも侵略的外来種のオオクチバスが…

夏が本格的に始まり、川などの水辺で遊ぶ機会が増えてきたかもしれません。筆者も先日、ある川へ探索にいきました。

湧水に侵入したオオクチバス湧水もわき出ており水の透明度も高く、多くの淡水魚や水生生物を観察できる場所です。ですが、よく観察していると、今まで観察できなかった10センチ程度のオオクチバスの群れが!小魚を追い回していました。

オオクチバスの下にはチュウガタスジシマドジョウがたたずんでいましたが、いつ狙われるか時間の問題かもしれません。

ため池に放流されたオオクチバスは水路などを通して流域全体に広がることが確認されています。そしてオオクチバスが河川や大規模な湖沼に侵入すると駆除がかなり難しくなります。

オオクチバスの侵入による在来生物の個体数の減少が各地で報告されています。また、オオクチバスの駆除による在来生物の回復も全国各地で報告されています。

オオクチバスの侵入による在来生物への影響を考えると、この水が湧き出る川が在来生物の楽園でなくなることも時間の問題と言わざるをえません。

※ オオクチバス(ブラックバス)は外来生物法で特定外来生物に指定されており、愛玩・鑑賞の目的で新たに飼養することは禁止されています。オオクチバスを許可なく野外に放った場合、個人については、懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金が課せられます。