ホテイアオイ

一面に緑が広がるこの風景。実は川です。水面をホテイアオイが覆い尽くしています。

ホテイアオイは南アメリカ原産の外来種です。紫色の花が咲き、管理も水に浮かべておくだけと簡単なので夏になるとホームセンターなどで販売される機会が増えます。メダカブームに合わせてメダカの産卵床として活用されることも多く、おそらく多くの人が見たことのある植物だと思います。また、1年生の理科で植物の分類を学習するときに登場するツユクサのなかまです。ひげ根をもつ単子葉類で、土を掘らなくても水槽でひげ根と並行脈の関係を観察できる植物で教材として活用しやすい植物です。

このホテイアオイもきちんと人間が管理していれば美しい植物なのですが、一度野外に放たれるとやっかいです。繁殖力が旺盛なため、どんどん数を増やし、水面を埋め尽くします。冬になると寒さで枯れ、ゴミや悪臭の原因となります。また、近年の気温上昇から冬を越す個体も出てきています。香川県はため池が多いうえに、河川は堰によって流れを失い、ホテイアオイにとってかなり過ごしやすい環境です。水面がホテイアオイに埋め尽くされることで光や酸素が水中に供給されにくくなり、貴重な在来の水生植物や生物に影響を及ぼすことが知られています。

このホテイアオイの除去には多額の費用と労力を費やさなければなりません。近年、多くの水生植物がホームセンターなどで販売されるようになりました。ホテイアオイを含む水生植物が野外に出ないような管理をもう一度見直さなければいけません。