冬になると…

冬になると、こんな流れのない川が出現します。

夏はほどよい流れがあったのに、冬になると上流にあるダムからの水の供給が細るのか、見事に伏流してしまします。夏には多く見られたミナミメダカもギンブナもドジョウも姿を消してしまいました。サギなどの鳥が水辺に集まることから、ほとんどは捕食されてしまったことが予想できます。

絶滅危惧種が多く生息する川でありながら、流水量に関して何の配慮も行われない、ダム行政が残念でなりません。

少し、上流側へ歩いてみることにしました。しばらくすると本流に流れ込む用水路がありました。ほどよく水とヘドロを供給してるようで、わずかなタマリにミナミメダカが生き残っていました。

さらに歩みを進めると伏流していた水が30mほど地上に現れ、再び伏流していました。そのタマリを調べると多くのミナミメダカや数匹のマドジョウが生き残ってました。クサガメも散歩中です。水温は10℃ほど、気温より高く、水の中の方が快適です。

伏流水がこんな感じで地上に現れるところにタマリができ、冬の間、生命を育んでいるのでしょうか。夏に向けて水量が増えると生息域を拡げて、繁殖することが考えられます。来年の高松桜井高校理学部の研究テーマにする予定です。

今年もあと1日で終わりです。コロナ禍で大変な年でした。1日も早くコロナ感染症が終息することをお祈りしたいです。