地域と協働しての池干し
本会に、水利用が少ない晩秋から冬季に水位を低下させ、底泥を乾燥させる池干し(掻い掘り)の協力要請がありました。
池干しは、水位低下時の波や降雨による底泥洗い流し作用、日光中の紫外線による殺藻作用、温度変化による殺藻作用、土壌粒子の団粒化、酸化作用によるリンの不活性化、有機物の好気的分解作用、底生生物、土壌微生物相の変化による作用等が総合的に働くことにより、水質改善の効果があると言われています。
池干しは、昭和40年代頃迄は県内各地でよく見られていた光景です。
今回も外来生物駆除を目的のひとつとする地域の池干しに協力しました。
2013年に行った池干しではオオクチバスが確認されています。4年前の2017年の池干しでは外来魚は確認されていません。
懸念される外来魚の侵入ですが、今回の池干しでも確認さませんでした。
外来魚が一匹もいないため池はとても珍しいです。在来種であるモツゴや、タモロコ、スジエビ、シマヒレヨシノボリなどが生息していて、池干しの成果が出ていることを実感しました。
侵略的外来種であるオオクチバス、ブルーギルが増えると在来種は絶滅へと向かいます。これからも外来生物ゼロを目指して池干しに協力していきたいです。