保全池の整備が完了しました!
香川淡水魚研究会が、株式会社菅組と協働して整備した保全池が竣工しました!
ヘドロの浚渫はもちろんのこと、観察のための遊歩道も製作しました。
柱に使われているのは、もろだの木。もろだとはネズミサシの呼び名で、岩手県以南の本州、四国及び九州に分布するヒノキ科の常緑針葉樹です。直径は最大で1mほどになり、針葉樹としては重くて硬い材です。樹脂分が多く、風雨にさらされても腐りにくいため、ため池の杭や建築の土台、船舶などに使われますが流通は稀です。菅組が懇意にしている材木屋に依頼して全国からかき集めたそうです。20年は手入れなしで大丈夫とのこと、素晴らしい。
歩道部分は、生物に害のない防腐剤を塗布したもの。なんでも食品安全基準を満たすほどの安全性をもつそうです。ちなみにクレオソートだとその毒性から水生生物には間違いなく害が出ます。
これから貯水です。貯水後は、シマヒレヨシノボリの復元と地域の生き物であるミナミメダカを移殖予定。地域の子どもたちなどの自然観察の場、希少野生生物保全の場として活用したいと考えています。