最近の活動紹介

多忙ゆえ、最近ほとんどブログ更新をしていませんが、香川淡水魚研究会は月3回程度の水生生物調査や保全地のモニタリング、新屋島水族館や国営さぬきまんのう公園での普及啓発活動を継続して行っています。今年度の真新しいニュースとしては、

・「タモ網1本ではじめられる魚とり 実践テクニックと生き物図鑑」の著者さんが来県し、淡水魚調査をご一緒して、雑魚の水辺サイトで紹介して頂いた。

・絶滅回避目的でカワバタモロコを移殖した溜池にもアメリカザリガニが侵入し(前記事です)、ここもダメかと思ったけど、なぜかヒシが回復しカワバタモロコの再生産が軌道に乗り始めている。今後時機を見て池干しによるアメリカザリガニの生息調査をしたいと考えています。

・2003年に香川淡水魚研究会が絶滅回避の目的で移殖したニッポンバラタナゴの保全池がおそらく漏水しており著しく水位が低下。サギなどの鳥類による捕食が懸念された。梅雨の時期のまとまった雨で平年の半分程度まで水位が回復し、今のところは水位低下の懸念は解消された。移殖元の溜池個体群はタイリクバラタナゴとの交雑(人間による密放流です)により雑種化しているため移殖した個体は重要性が高い。

・近い将来カワバタモロコが生息する溜池の工事が予定された。とあるプライム市場上場企業の協力が得られることになり工事期間中の避難先が決定。10月に移殖作業。

・香川大学創造工学部と協働して希少魚種の保全プロジェクトがスタート。

が主なものです。紹介する時間ができたら順次Upしていきたいとは考えています。