「ニッポンバラタナゴ」の稚魚が群れる

 

 今日もいつもの基礎DATA集積作業。調査対象池のひとつでニッポンバラタナゴの稚魚が群れていた。岸辺から十分目視できる。この池は、ニッポンバラタナゴとカワバタモロコとモツゴとシマヒレヨシノボリが混棲する池。ニッポンバラタナゴが生息する池は、ニッポンバラタナゴとシマヒレヨシノボリやドジョウなどの底生魚との種構成となる場合が多いような気がするため興味深い。もう20年来の現象だ。時期によってもんどりで採捕できる種に変化が見られることも興味深い。

 モツゴが生息する場合、モツゴがニッポンバラタナゴやカワバタモロコを駆逐していくようなイメージがあり、実際にそのような池もあるが、ここはそうではない。様々な環境要因の相互作用の結果だろう。となるとその環境要因を抽出し、よりよい保全法を探ることを目的として、因子分析にかけたいところだが、観測変数を何にするかが課題である。あれこれ考えながら、水の中のニッポンバラタナゴに目を戻すと、お魚たちはそんなことなど気にせずに悠々自適に泳いでいる。

※ノイズ音にご注意ください。

※もんどりの使用については、特別採捕許可(香川県漁業調整規則第33条第1項の適用除外)を得ています。