香川県立高松桜井高等学校理学部が中国四国地区生物系三学会合同大会2024年度岡山大会高校生ポスター発表の部で「香川県のカジカ大卵型の生息調査と生物群集解析」を発表し、優秀賞を受賞しました。

HEP-09

香川県のカジカ大卵型の生息調査と生物群集解析

〇大田侑来・〇宮崎和歩

香川県立高松桜井高等学校理学部

 香川県においてカジカ大卵型は生息個体数が著しく減少していることから特に保護を必要とする種(香川県選定絶滅危惧Ⅰ類)に指定されているが,精密な生息調査,有効な保全策や保護活動が行われていないのが実情である。そこで香川県の中東讃部の1水系4河川,計9地点で本種の現地採集調査を実施し,9地点中5地点でカジカ大卵型を確認した。

 さらに統計分析ソフトであるRを用いて各地点間の生物群集組成を比較し,生物の種類の構成がどうなっているか,どの地点とどの地点の生物群集の個性が似ていて,地域的にどのようなパターンをしているか等の考察を試み,カジカ大卵型の保全に貢献することを目的とした。