オープンSDMを試してみた#1

 暑い時期の調査は大変だ、真夏になると熱中症で倒れそうになる。
寒い時期の調査も大変だ、今年は低体温症になりかけて川で溺れ死にそうになりかけた。水深30cmでも溺死があり得ることを実感した。

 さて、そうなってくるとやみくもに調査をするのではなく、一定の根拠に基づいて調査をすることの有用性を改めて感じる。もっとも今までもやみくもに調査をしてたわけでなく、経験則やら肌間隔みたいな根拠に基づいて調査を続け、在予測が覆されることが度々あった。近頃は、精度の高い生き物の分布推定とか分布予測といった手法が登場しており、試してみる気になる。まずはMaxentにチャレンジするが、GISの知識の獲得に努めなければならないことが分かったので、Maxentを内包するオープンSDMを試してみた。

 オープンSDMは、生態学的モデリングのためのRをベースとしたGUIアプリケーション Wallaceを日本語訳したものであり、現在、生物種のニッチおよび分布に関するモデルの構築、評価および可視化を主眼としているらしい。質問形式で作業が進んでいくため、扱いやすい。在データは、これまでの調査結果情報を取得させた。詳しいことは、マニュアルに書かれているので割愛したい。ある種の分布予測は図の通り。気温、降水量情報をベース(にしていると思う…)にした予測だ。いろいろ変数を変えて予測結果を考えたい。

気候変動適応情報プラットフォーム
https://adaptation-platform.nies.go.jp/map/open_sdm.html