冬は、かたまってます-ドンコ
香川県ではふつうに見られるドンコ。年中を通して動きは緩慢ですが、冬はいっそう緩慢になってます。これ、生きてるの?というくらい。
河川の上流域下部から中流域の淵、湧水や田んぼの用水路や池に生息しています。砂泥底で多く見られますが、泥底でも見かけることがあります。肉食性で生きた魚や底生動物などを食べています。
頭は大きく、ずんぐりむっくり。体の中ほどに淡色の菱形模様が見えます。
一般にハゼの仲間は、汽水もしくは海水中で仔魚期を過ごし、その後再び河川に遡上しますが、ドンコは一生、淡水で生活します。
産卵期は、5~7月で、雄は大きな石や倒木などの下面に産卵室をつくり、その中でグーグーと鳴くようですが、筆者は聞いたことがありません。今度、シュノーケルを装備して、鳴き声を聞くことにチャレンジしたいと考えています。
この時期、20㎝程度の親魚を見かけると同時に、3㎝程度の未成魚も多く見かけます。未成魚はまだふつうに泳ぎ回りますが、親魚は本当にかたまってます。子どもは元気に駆け回る(現代っ子はそうとも限らないみたいですが)のは、人間だけではなさそうです。