わたしは誰でしょう?

わたしは誰でしょう?第4回目です。今回は動画を用意しました。河川中流域での撮影です。

 

香川県では、まだふつうに見られる種です。その生息域は多様で、河川で見られ、出水(湧水)で見られ、農業用水路で見られ、ため池でも見られます。平野部から山間部まで連続的に見られます。日本での分布は、愛知県、新潟県以西の本州、四国、九州です。

産卵期は4~7月頃で、雄は岩や倒木などの下面に産卵室をつくり、グーグーと大きな声を上げて雌を誘う習性があります。
雌は産卵室の天井に米粒大の黄色い卵を産み付け、雄は孵化するまで卵を守りますが!

この卵を保護する性質を利用して、ムギツクという淡水魚が、この魚(以下、〇〇〇)の巣に卵を産みつけ、自分の卵を守ってもらっています。

ムギツクは、〇〇〇が産卵したら、隙を見て〇〇〇の卵のそばに自分の卵を産みます。このとき、〇〇〇の卵を食べることもあります。何も知らない〇〇〇はムギツクの卵の世話をするというわけです。

さて、無事に孵化した仔魚の成長は他のハゼ類とは異なっていて、他のハゼの仔魚が浮遊生活をするのに対して、〇〇〇の仔魚は卵黄を食べた後には成魚と同じ形に成長し、底性生活を行います。

見た目、愛嬌のある顔つきで、まだふつうに見られますが、やはり河川工事やコンクリート化などで数を減らしてきています。